全身脱毛で後悔しないために知っておきたいデメリットや注意点

全身 脱毛 デメリット 近年脱毛サロンが増える中で、どのサロンもキャンペーン合戦です。   「ちょっと脱毛体験をしてみたい」「どうせするなら全身脱毛がいいかも」と、多くの人が考えているようです。   この記事では、全身脱毛を行うにあたって知っておきたいデメリットや注意点についてお伝えします。

全身脱毛とは

「全身脱毛」とは、以前は顔以外のすべての部位を指していましたが、最近は顔も全身脱毛の対象になっているサロンが増えてきました。

しかし、脱毛と言っても脱毛サロンで行うフラッシュ脱毛は、永久脱毛ではありません。

脱毛サロンで契約をした回数が終了すると、永久にムダ毛が生えてこなくなるわけではなく、気にならない程度ですが毛は生えてきます。

そのため、一般的には脱毛サロンでの施術は「抑毛」または「減耗」などと言い、「永久脱毛」と区別しています。

思っている以上にお金がかかる全身脱毛

全身 脱毛 デメリット 脱毛サロンでの施術で全身脱毛が完了するまでにかかる平均回数は、12回〜18回前後と言われていますが、体毛や体質などによってそれ以上かかります。

2カ月に1度の施術で、2年~3年の期間が必要です。

一般的な脱毛サロンでは、月額料金の平均金額は約1万円が相場なので、終了までに通常24万円~36万円ほどの支払いが必要になります。

全身脱毛を行うには、かなりのお金がかかるのもデメリットのひとつかもしれません。

全身脱毛を行う多くの脱毛サロンでは、通い放題と月額制の2種類を実施しています。

「通い放題」は「脱毛し放題」と同じで、決まった額をはじめに支払っておくと満足がいくまで施術を受けることができます。

月額制だと、脱毛サロン通いがジム通いのような感覚で始められます。

月額制には2種類あり、毎月月謝のように料金を支払いながら自分が満足した時点で止めることができるポピュラーな月額制と、ローン形式の月額制があります。

ローン形式の月額制とは、ローンを分割するような形で利息分も支払うとともに、途中で辞める場合は違約金もプラスされます。

カウンセリング時によく説明を聞いておかないと同じ月額制でも効率が悪かったり、効果がなかなかあらわれないこともあります。

全身脱毛のデメリット

脱毛中は日焼けができない

ムダ毛が少なくなればタンクトップやミニスカート、ハイレグの水着などを着たくなりますが、サロンに通っている期間は日焼けをしてしまうと次の施術ができなくなってしまうため、極力日焼けを避ける必要があります。

夏のレジャーをおもいきり楽しむことを2~3年はがまんしなければならないのは辛いことですが、黒く日焼けした肌だと機器が毛の黒さに反応しにくくなってしまいます。

日焼けを避けなければいけないこともデメリットといえます。

火傷

脱毛サロンで行うフラッシュ脱毛は、肌に負担がかかりにくい方法ですが、まれに火傷などによる肌トラブルが起きてしまうことがあります。

原因は様々ですが、スタッフの経験不足や技術不足による照射エネルギーの設定ミスなど初歩的なこともあります。

こういったトラブルを避けるためにも、スタッフ教育が行き届いた脱毛サロンを選ぶことが大切です。

また、仮に火傷をしてもすぐに処置をすれば大丈夫ですが時間がたつと色素沈着がおこる場合もあります。

いずれにしても脱毛サロンを選ぶ際には、ドクターサポート制度があるサロンかどうかを確認しておきましょう。

毛嚢炎

光脱毛では、熱を利用してムダ毛にダメージを与える仕組みなので、毛根周辺の毛包や表皮にも多少の熱ダメージが残ります脱毛施術後の肌は一時的にバリア機能が下がりやすいので、ブドウ球菌がダメージを受けた毛包に入り込んできて、毛嚢炎を引き起こしてしまうことがあります。

硬毛化・多毛化

脱毛を始めると産毛が濃く硬くなったり、今まで生えていなかった部位から毛が生え、びっくりすることがありますが、これも脱毛によるデメリットです。

同じ照射をしても産毛などメラニン色素が少ないと、かえって成長を活性化させてしまうことがあります。

色素沈着

脱毛サロンでのフラッシュ脱毛によって、メラニン色素が皮膚表面にあらわれる場合がありますが、これが色素沈着です。

肌の乾燥

照射による熱が水分を奪い、肌が乾燥しやすくなります。

そのため脱毛前後の保湿が大切になります。

ボディオイルやボディクリームでこまめに保湿対策をする必要があります。

汗をかきやすくなる

全身脱毛をしても毛穴は同じなので、実際に汗が増えるわけではありませんが、毛がなくなることで汗が流れ落ちやすいため、汗をかきやすく思うようです。

全身脱毛を行うときの注意点

脱毛を行うためには光による熱エネルギーを使用するため、脱毛サロンでの光脱毛もクリニックでのレーザーも、どちらも軽いやけどのような症状の炎症反応がおこります。

ある程度肌がヒリヒリするのは避けては通れないことで、部位によってはヒリヒリ感やむくみなどが続く場合もあります。

肌が敏感で普段から炎症を起こしやすいタイプの人は、割高で効率が悪いかも知れませんが、全身脱毛ではなくワキなどの狭い範囲から行う方が心身の負担が軽減されます。

アレルギー体質でも全身脱毛は可能なの?

体質や体調によって術後のトラブルは違いますが、もともとアレルギー体質でアトピー性皮膚炎などの場合も、全身脱毛が可能な脱毛サロンもあります。

ただ、症状が安定していることが条件のため、薬を飲んでいたり塗っている状態では無理なようです。

最近ではアレルギーの人も施術できる脱毛サロンも増えてきましたが、ワキなどの部位から始めるのが無難です。

また、部位別脱毛も事前にかかりつけの医師の承諾を得ることが必要です。

全身脱毛の方がお得?

部位別脱毛より全身脱毛の方が安いといわれるのは、脱毛したい部位が3ヵ所以上ある場合です。

最初からワキと腕のみと決めているなら、部分脱毛の方がお得になります。

しかし、次も次もと脱毛したい部位が増えそうなら、全身脱毛の方が安くつきます。

痛みに弱い人や、乾燥肌の人は、お得だからと全身脱毛にこだわるのは、かえって危険です。

気になる部位だけにしておく方が、もしトラブルが生じた時に最小限に抑えられます。

全身脱毛はサロンによって大きく違う

月額料金が安く月に1回のペースで通えるといったサロンも多くありますが、1回の施術が全身の12分の1だけといったサロンもあります。

1回の施術時間が十分に取れない人には向いていますが、1年かかってようやく全身1周するといったペースになってしまいます。

反対に、月額料金が高いが1回の施術で全身を1周するサロンもあります。

どちらのサロンを選ぶかは人によって違います。

痛い思いをしたくないので、少しずつ施術をおこないたい人もいれば、1回の施術時間や費用はかかっても早く終わらせたい人もいます。

「キャンペーン価格」にすぐ飛びつくことなく内容もよく調べ、自分に適したサロンや方法を選ぶことが大事です。

まとめ アイコン まとめ

身体に生えているすべての毛には、それぞれの役目があります。

例えば顔の産毛がすべて無くなると、花粉や大気汚染、紫外線などのわずかな刺激にも反応するおそれがあります。

体質は人それぞれなので、全身脱毛をして爽快と思う人もいれば、ワキだけにしておけばよかったと後悔する人もいるようです。

最終的には自己責任なので、ネットなどでよく調べてお財布にも体にも優しい施術を選ぶようにしましょう。