脇などの埋没毛は脱毛できる?
投稿日:2018年12月31日
カテゴリー脱毛の基礎知識
毛抜きなどでの自己処理が原因となって発生する「埋没毛」。
ムダ毛を処理しているときに発見した、という経験もあるはずです。
普通の毛よりも厄介なこの埋没毛、できることならサロンやクリニックで脱毛してしまいたいですよね。
ここでは、サロン・クリニック脱毛における埋没毛の扱いなどについて解説していきます。
埋没毛ができる原因
埋没毛とは、脱毛・剃毛・除毛などの処理を行った後、何らかの原因で皮膚内で発毛・成長してしまった体毛のこと。
埋没毛の原因は様々ですが、最も多く挙げられる理由は「ムダ毛の自己処理」です。
カミソリや毛抜きでの処理の際、肌が傷つくことがあります。
この傷を修復しようとして、体は皮膚を厚くし、かさぶたを作るように命令を出します。
これによって毛穴が埋まってしまい、外に出られなくなった毛が皮膚内で伸びてしまうんです。
また、皮膚の乾燥も埋没毛の原因になります。
カミソリや電気シェーバーでの自己処理を行うと、皮膚が乾燥しやすい状態になってしまいます。
乾燥すると新陳代謝が落ち、肌の表面にある角質層が厚くなるため、毛穴が塞がれて毛が皮膚表面まで上がってこられなくなります。
これが埋没毛の原因になるようです。
毛穴にダメージを与えなければ良いのなら、脱毛クリームで処理すれば良いのでは?
と考える人も多いでしょうが、脱毛クリームもかなり危険。
ムダ毛を溶かしたり脱色したりする際、タンパク質を溶かすアルカリ性の薬品を使うのですが、この薬品はわずかに皮膚も溶かしてしまいます。
薬品を肌に塗布すると、肌の角質層が大きなダメージを受け、結果として埋没毛を招きやすい皮膚になってしまうのです。
毛穴一つ一つではなく皮膚全体にダメージが及ぶ分、カミソリ等での処理よりも埋没毛の危険は大きいとさえ言えるかもしれません。
埋没毛の恐ろしさ
赤黒い吹き出物のようになって、見た目が大変よろしくない埋没毛。
人によってはかゆみを感じることもあるようです。
また、放っておくと色素沈着を起こすのも埋没毛の恐ろしいところ。
きちんとムダ毛処理を行っているのに、あたかも剃り残しのような黒いポツポツができている…なんて勿体ない!
しかし、ならば早く取り除いてしまおうと、皮膚をピンセット等で破って埋没毛を引っ張り出す、という処理をしてしまう人も多いのですが、これは全くの逆効果。
肌により大きなダメージを与えることになるため、次に生えてくる毛はほぼ確実に埋没毛になりますし、そんな処理を繰り返していると毛穴が炎症を起こしてしまいます。
こうなっては、1〜2ヶ月で治るはずだった埋没毛が一生残る跡になってしまう、なんてことも。
埋没毛は治療できる?
結論から言うと、埋没毛は治療の必要がありません。
皮膚というものは1~2ヶ月の周期でターンオーバーを繰り返しているため、放っておけば自然に新しい皮膚になり、塞がっていた毛穴も正常な状態に戻ります。
皮膚科などの医療機関を受診しても、ターンオーバーを促し、皮膚を柔らかくするクリームを処方されることが多いようです。
また、埋没毛が皮膚の下にずっと残ってしまう…という心配もありません。
タンパク質である毛は時間とともに分解されていくため、いつの間にかなくなっているはずです。
埋没毛ができてしまった場合は、ピーリングスクラブなどで角質を除去したり、保湿をしっかり行うなどして根気強くケアしていくのが一番です。
しかし、カミソリや電気シェーバーによるムダ毛の処理をやめない限り、どうしても埋没毛の悩みはつきまとうもの。
特に一度できてしまった埋没毛は、抜きたいのをぐっとこらえて数ヶ月待つしかないのです。
埋没毛を防ぐには?
では、どのようにして埋没毛を予防すれば良いのでしょうか。
最も効果的な方法は、サロンやクリニックで脱毛を受けることです。
光やレーザーを照射することで、毛根自体を攻撃してムダ毛の発生を抑える、というのが脱毛の原理です。
完全脱毛とまで行かずとも、数回照射を重ねるだけで、生えてくる毛が細くなってくるのが実感できると思います。
これは、毛根への攻撃によって、毛が生える力そのものが弱まるため。
一般に埋没毛になりやすいと言われている毛は、太くて固い毛や、先のとがっている毛です。
そのため、数回の脱毛によって毛を細くすることによって、かなり埋没毛を防ぐことができるようになるはずです。
また、皮膚自体が柔らかい部位、毛の生えている方向がバラバラである部位なども、埋没毛ができやすくなっています。
特に脚、腕、ワキ、デリケートゾーンなどが該当すると言われていますが、埋没毛ができやすい部位であると同時に、自己処理の頻度が高い部位でもありますよね。
サロンやクリニックで脱毛してしまえば、普段のお手入れの手間も省ける上、埋没毛も防ぐことができるため非常にメリットが大きいと言えるでしょう。
脱毛への影響は?
サロンやクリニックでの脱毛は、今ある埋没毛を解消するというよりも、今後埋没毛ができないよう予防する、という方針になります。
その理由は、サロンやクリニックが行っている光脱毛やレーザー脱毛の施術というのは、施術した後10日程度(1~2週間)で毛の根っこから抜け落ちてくるという仕組みだからです。
照射の効果により皮膚の奥で抜けた埋没毛が皮膚の外にするりと出てくる、ということはありません。
しかし、最初は黒いままだった毛穴も肌のターンオーバーとともに自然治癒しますし、今後埋没毛が発生する危険性は大幅に下がります。
また、埋没毛は脱毛効果が出るのが遅く感じられます。
脇であれば通常4〜6回ではっきりと脱毛の効果を感じることができるのですが、埋没毛があることによって回数が増えてしまうことがあります。
埋没毛が多くて悩んでいる方は、契約回数を少し多めに見積もっておくのがおすすめです。
埋没毛は施術してもらえない?
埋没毛を理由に施術を断るサロンは少ないですが、場所によっては「埋もれ毛は照射できません」と避けられるところもあるようです。
またサロンによっては、スタッフが埋没毛を一本一本取り出してから照射してくれるところもあるようです(毛根から引き抜いてしまうことになるので、その回の照射の効果はなくなるでしょうが…)。
カウンセリング時に、埋没毛の対応についてもきちんと確認しておきましょう。
また、埋没毛によって毛穴が炎症を起こしている場合は照射を避けられます。
これは毛嚢炎と呼ばれる状態で、毛穴に入り込んだ雑菌が繁殖することによって起こります。
毛嚢炎がおきてしまった場合は、まず皮膚科を受診することをおすすめします。
できるだけ早く専門機関で治療しててから、脱毛に臨みましょう。
まとめ
埋没毛ができてしまったら、基本的には触らないのが一番です。
保湿を徹底したり角質のケアを行うなどして、肌のターンオーバーが早まるように働きかけましょう。
しかし、ムダ毛の自己処理を続けている限り、埋没毛は繰り返しできてしまいます。
そんな時は、脱毛サロンやクリニックで脱毛を行ってしまうのがおすすめです。
ムダ毛の毛根そのものに働きかけるため、2〜3回の照射でも自然と埋没毛ができないような毛質に変わってきます。
